今回のコラムはタキシードを彩るポケットチーフと
タキシードの襟(ラペル)のご紹介です。

まず新郎様の結婚式のアイテムの1つであるポケットチーフとは、
胸ポケットに挿す布のことです。
ポケットチーフの起源はハンカチと言われており、
今では手を拭いたり汗を拭ったりという用途がありますが、
以前はハンカチは高貴さの象徴とされ親から子へと受け継がれたり、
中世では、婚礼の印という役割もあり、戦いにいく男性に向けて
「私の代わりに」という意味を込めて女性が男性に贈るという話もあったそうです。
初めはベストや袖口に隠し持っていたのですが、19世紀初頭からジャケットの
胸ポケットに挿すようになったと言われています。

そして折り方にはいくつか種類があります。今回は3種類の折り方をご紹介します。
まず1つ目がパフドクラッシュ

ポケットからふんわりと半円状が見える柔らかい印象の折り方でカジュアルな雰囲気になります。

2つ目がスリーピークス

こちらは最も格式高い折り方で三角形の角が3つみえる形で、華やかな印象になります。

3つ目がTVフォールド

最もシンプルなスクエア型の折り方です。
さりげなくポケットチーフが見えるこちらの折り方もお洒落ですよね^^

新郎様のタキシード姿をぐっとお洒落に仕上げてくれるポケットチーフ。
シンプルな無地のものからチェック柄まで様々な色やデザイン、生地のポケットチーフがございます。
新婦様のドレスと同じ色合いのチーフを挿して統一感を出すのもいいですし、
アクセントカラーとして取り入れるのも良いですね^^

そしてタキシードの印象をガラッと変える襟(ラペル)
今回は3種類の襟のデザインをご紹介します。

ピークドラペル


ピークドとは「先のとがった」という意味があり、鋭角の下襟が特徴で、スタイリッシュな雰囲気を演出してくれます。

ノッチドラペル


こちらは一般的にタキシードやビジネススーツで多く見られる襟で上襟と下襟の縫い合わせ部分がV字型に取り込まれているのが特徴です。

ショールカラー


こちらは首からショールを掛けたように見えることからショールカラーという名称がついたそうです。
1番目と2番目に紹介したものと比べると下襟の先が丸いので柔らかい印象になり
モードな雰囲気も演出してくれます。

襟元が変わるだけでも印象がガラッと変わります。襟元とポケットチーフが変わるだけで
お顔周りのデザイン、小物なので新郎様の印象がガラッと変わります。
是非今回のコラムを参考にお衣装選びをしてみて下さいね♪