花嫁様のお小物にはベールやブーケ、綿帽子等様々ありますが、
今回は和装のお小物についてです。

◇帯締め
こちらは留袖や振袖等でも使う小物ですが、
花嫁衣裳では中に綿が詰まった「丸ぐけ」という帯締めを使います。

丸ぐけには “永遠に続く幸せ” という意味が込められているそうです。

◇懐剣(かいけん)

武家の女性が護身用の短剣を所持していたことから受け継がれたものです。
懐剣に込められている意味には
「自分の身は自分で守る」
「邪悪なものを寄せ付けない」
「1度嫁いだら帰らない」
花嫁様の自立、覚悟が表されています。

◇筥迫(はこせこ)

武家の女性が、身だしなみに使う白粉や鏡等を入れていた箱状のもので、
今でいうお化粧ポーチのようなものになります。
こちらも花嫁様の胸元を彩る大事なお小物の1つですね。
“身だしなみに気をつけて、いつまでも美しく”という
母親からの願いが込められているそうです。

◇帯揚げ
帯の上に飾る帯揚げには「子宝に恵まれますように」との意味が
込められています。

◇抱帯
抱帯とは、帯の下の位置に結ぶ細い帯揚げのこと。
昔は着物の裾を引きずる着物を着用しており、外出の時は地面に裾がつくと
汚れてしまうため抱帯で裾をたくし上げていたそうです。

◇末広(すえひろ)
末広とは、扇子のことを言います。
末広という文字通り “末広がりの幸せが続きますように” との願いが
込められているそうです。

このように花嫁様の和装に欠かせないお小物一つ一つには
素敵な想いが込められています。
お写真に載っていたもの以外にも色んなお色味の和小物がございます。

色打掛の中にある色味の小物を取り入れると
まとまりのあるコーディネートになりますし、
白無垢にアクセントとして白以外の色味のあるお小物を取り入れるのも素敵ですね。
是非小物合わせの際に試してみてくださいね。