紅差しの儀
みなさん、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
マーケティングDivの岩永です。
八雲迎賓館にご見学されるお客様の中には、神前式が気になってや和装で人前式をしたいなどのご希望でいらっしゃる方がいます。
和装ならではの演出とかはありませんかとご質問もいただきます。
その中で今回は紅差しの儀をご紹介します!
お式の前に行うことが多く、お母様と新婦様との儀式となります。
名の通りですが、紅をさす儀式。
花嫁の母親が結婚する娘に口紅を塗ります。
「紅」の色である赤色は、魔除けの意味を持っています。
神社の鳥居やお祝い事で食べるお赤飯も「赤」が使われているので、そのように昔から伝えられているのも納得できますね。
昔から日本人は、小豆を使って米を赤く色づけすることで、ふりかかる邪気を払い、幸運が長く続くよう願ってきました。
母親は嫁ぎ先へ送り出す娘が幸せになるように、その身に一切の災いが降りかからぬように願いながら、紅筆で丁寧に赤色をつけていきます。
母娘水いらずで過ごせる貴重な時間にもなります。
ここまで一生懸命に育ててくれたお母さんに「ありがとう」の気持ちを伝え、結婚前に「娘」として過ごす、貴重な瞬間。そんな貴重な瞬間をもたらしてくれるのが、この「紅差しの儀」です。
生まれたときから、毎日娘の身支度をしてきました。大きくなっていくと、その身支度さえも本人が出来るようになっていきます。
母が最後にしてあげる大事な身支度が紅差しの儀。
意味合いも考えるととても素敵な儀式ですよね。