お茶の贈り物
日頃より八雲迎賓館のブログをご覧いただきありがとうございます。
先日お客様とゲストへお渡しされる引出物のお打合せをした際、おふたりが選ばれた
ギフトの中に「お茶」を見つけました。
「お茶」を贈る・・・というと、どちらかというと法事を連想してしまいがちですが、
実は最近では、結婚式の引出物としてお使いいただけるよう、様々なお茶のギフトが
あるのです。
九州では、結納品を「結納茶」と呼ぶそうで、結納に御知家(お茶)が主要品として
飾られるそうです。
なぜ、お茶なのか????というと、
お茶の木は若い時に一度だけ移植すると、地中深く真直ぐにのびてしっかりと根を下ろし簡単には抜けなしため、「嫁入り先にしっかり根づいてよい家庭を築き、離縁しない」という願いが込められているそうです。
また、「番茶は一回だけしか出ない。嫁は一回だけ実家を出る」という縁起から、結納のお茶は番茶が用いられるそうです。
この他にも、お茶は摘んでも摘んでも芽が出ることから「お芽でたい」とか
お茶の木が忍耐強く、長寿な木であることから「困難に負けず力ず良く暮らす」とか、
染物の媒介としても最良のものと言われ「相手の家風に早く染まる」など、さまざまな
縁起の良いいわれがあるのです。
そう言えば、茶柱が立つといいことがあるといわれ、幼かった頃、母が淹れる湯飲みの中のお茶を眺め、茶柱が立つように・・・と心の中で祈りながら見つめていたことを思い出しました。
最近ではついついペットボトルのお茶ですませ、ゆっくりお茶を淹れるて飲む余裕も
なくなってしまいましたが、久しぶりに温かいお茶を淹れて飲んでみようかなぁ~と感じた一日でした。